観光地を比べて歩いてみた

私は神楽坂に住んでいます。神楽坂はいわば観光地なので、平日の夜には仕事終わりの人や学生が、週末にはカップルや家族連れなどで賑わいますが、人だかりが苦手な私は平日の夜や休日の賑わいはあまり好きになれません。( わがままですね笑 )

神楽坂に住むようになってから「観光地に住むって意外と面倒なこともあるんだな」と感じることがあります。また、町が地元の人より観光客の方が多いことで、なんとなく居心地が悪いなと感じることもあります。では観光地に住んでいる人と町の関係はどんなものなのだろうと思い、今回は2つの観光地に行ってきました。

 

10/3 土曜日@浅草

週末ということで雷門のあたりは神楽坂の比ではないくらい多くの人で賑わっていました。( 上には上がいるということですね。神楽坂で多いとか言ってられません。 ) 海外からの観光客が多いように見えました。神楽坂では外国人は観光客はもちろんですが、そこに住んでいる人もいます。でも浅草は私が見る限り、レストランやお店も働いているのは日本人ばかりでした。商店街を歩いているとすぐ小道には洗濯物が。神楽坂は居住スペースと商業スペースがなんとなく分かれていたり、マンションやアパートなどの一階には中が見えないように植物が植えてあったりするところが私の周りには多いです。なので観光客の視界に洗濯物が見えることってあんまりないような気がします。浅草は居住スペースと商店街が融合してるってことなのかなと思いました。

 

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歩き疲れた私は神谷バーへ行き、電気ブランと煮込みを頼んで席に着きました。店内は会話を聞いたり、お店への接し方を見ると一見さんよりも常連さんの方が多いようです。料理の写真を撮っていると斜め前に座っていた常連のおじさんに話しかけられました。おじさんは近所に住んでいて、たまに飲みに来るそう。おじさんと一区切り話終えると、次はまた別のおじさん2人組が話しかけてくれました。このお二人も常連さんで近所に住んでいるそうです。神谷バーは一種のコミュニティスペースのようで、神楽坂にはない魅力があるように感じられました。

 

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10月4日 日曜日@根津&谷中

根津神社から歩き、谷中まで行きました。根津は大通りを歩いていたからか、古い建物よりも新しいマンションが多いように見えました。小道に入ると住宅街があり、ぽつぽつとお店がありました。お店は住宅を改装したような小さなお店が多かったです。それからずっと歩いて谷中ぎんざ商店街に着きました。人がごった返していましたが、観光客はもちろん、お店の人が地域にそのまま住んでいる人が多いようで、近所の子どもたちがお店に出入りしたり、夕飯の買い物をしたりという人もいました。神楽坂や浅草と違い道の幅が狭いので、進むのは大変です。歩いていると谷中はお寺さんが多いのでお坊さんもちらほら見かけます。また古い民家を利用している店も多く、町自体も古い建物や低い建物ばかりで観光地というよりはそこに住んでいる人たちの生活が濃いような気がしました。

 

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観光地を比べてみて

東京観光マップや様々なおでかけ紹介でよく見かける3つの地域を比べてみて感じたのは、それぞれの地域で特色があるということ。当たり前なのかもしれませんが、そこに住んでいる人たちと観光客が揃って町を作っているのだなと思いました。住んでいる人( 金銭感覚や考え方など ) が違えば建物や町の構造が違い、観光客( 年齢層や趣向 )が違えばその人たちにあった商品や販売方法になる。観光地って一括りにしても関東や関西という場所でも変わってくるんだろうなと思います。他の地域を見て自分の地域との違いを見つけたのは面白かったです。それに他の地域に行くと自分もゆっくりお店を見たり、広がって歩いてしまうので、賑わいがあまり好きではなくてもそれが自分の地域なのだと大きい心でいたいと思いました。